起業初期の資金繰りについて説明するビジネスマン

起業したら資金繰りが即ピンチ?元銀行員が教える「悪化させない3つの鉄則」

こんな悩み、ありませんか?

起業して3ヶ月のAさん。

「先月は黒字だったのに、なぜか現金が減ってる…このままだと来月の支払いが厳しいかも」

実はこれ、起業初期にめちゃくちゃよくある話なんです。

というか、私が銀行員時代に見てきた起業家の9割は、初年度に一度は資金繰りで焦ってました。

でも大丈夫。

ちゃんと対策すれば、資金繰りの悪化は防げるんです。

本記事の内容

  • 資金繰りってそもそも何?(意外と知らない人が多い)
  • 資金繰りが悪化すると起こる恐怖のシナリオ
  • 銀行員が教える資金繰り改善の3つの鉄則

本記事の信頼性 地方銀行で約10年、融資業務と審査を担当。本店営業部では上半期新規融資額トップの実績。その後、保険営業でMDRT4年連続入会。現在は(株)インバンカー代表として、中小企業の資金調達・CFO業務を支援しています。

資金繰りってそもそも何?という話

「利益は出てるんですけどね…」

銀行員時代、起業家からこの言葉を何度聞いたことか。

資金繰りっていうのは、簡単に言えば事業を行う上で必要なお金が不足しないように、入金と出金のバランスを調整することなんです。

ポイントはここ。

利益と現金は別物なんですよね。

例えば、あなたが100万円の商品を売ったとします。

でも入金は2ヶ月後。

一方で、仕入れ代金の50万円は来月払わなきゃいけない。

帳簿上は50万円の利益です。

でも…来月、手元に現金ありますか?

ないんですよ、これが。

これが資金繰りの怖さなんです。

資金繰りを改善しないとどうなるか

実は、資金繰りの悪化を放置すると、めちゃくちゃヤバいことになります。

私が銀行員時代に見てきたケースでいうと:

短期的には…

  • 給料が払えない(従業員が一気に辞める)
  • 仕入れ代金が払えない(取引先から取引停止)
  • 家賃・光熱費が払えない(最悪、営業停止)

長期的には…

  • 銀行からの信用を失う(今後の融資が厳しくなる)
  • 新規事業や事業拡大ができない(攻めの投資が不可能に)
  • 最悪の場合、倒産

まじで怖いんですよね。

しかも、資金繰りが悪化すると経営者は常にお金の心配をすることになります。

本来やるべき「売上を上げる活動」に集中できなくなるんです。

これ、めちゃくちゃもったいない。

でも逆に言えば、資金繰りさえ改善すれば、精神的にも楽になるし、事業に集中できるようになるわけです。

資金繰りが悪化する3つの原因

銀行員時代、融資審査で何百社も見てきましたけど、資金繰りが悪化する原因ってほぼ3パターンなんですよ。

①売掛金の回収が遅い

これが一番多い。

特にBtoB(企業向けビジネス)の場合、売上が上がっても入金は1〜2ヶ月後とかザラです。

100万円売り上げても、入金前に仕入れや人件費で80万円出ていったら…普通にキツイですよね。

「でも取引先がそういう条件なんで」って諦めてる人が多いんですけど、実は交渉次第で改善できることもあるんです。

②在庫を持ちすぎている

飲食店や小売業に多いパターン。

「売れると思って大量に仕入れたけど、思ったより売れなかった」

在庫は資産ですけど、現金化できなければただのお金の塊なんですよ。

私がCFOとして支援してる企業でも、在庫管理を見直しただけで資金繰りが劇的に改善したケースが何件もあります。

③固定費が高すぎる

起業初期にやりがちなのが、見栄で広いオフィスを借りたり、高い設備投資をしたりすること。

気持ちはわかるんです。

でも、売上が安定しないうちに固定費を上げるのは自殺行為なんですよね…。

家賃、人件費、リース代。

これらは売上がゼロでも毎月出ていくお金です。

起業初期は「できるだけ固定費を低く」が鉄則なんです。

銀行員が教える資金繰り改善の3つの鉄則

じゃあ実際、どうすれば資金繰りを改善できるのか?

銀行員時代の経験と、現在のCFO業務で実際に効果があった方法を3つお伝えします。

鉄則①:資金繰り表を作る

「えー、面倒くさい…」

って思いました?

わかります(笑)

でも、これが一番大事なんです。

資金繰り表っていうのは、今後3〜6ヶ月の入金と出金を予測する表のこと。

これを作ると「来月、現金が50万円足りない!」っていうのが事前にわかるんですよ。

事前にわかれば、対策が打てます。

ところが、作ってない人がほとんどなんですよね…。

銀行に融資の相談に来る起業家も、資金繰り表を持ってくる人は本当に少ない。

逆に言えば、資金繰り表を作ってるだけで、銀行からの評価は上がるんです。

「この社長、ちゃんと数字を見てるな」って。

鉄則②:支払いサイトと回収サイトを見直す

難しい言葉に聞こえますけど、要は:

  • 回収サイト:売上から入金までの期間を短くする
  • 支払いサイト:仕入れから支払いまでの期間を長くする

これだけです。

例えば、取引先に「入金を60日後から30日後にしてもらえませんか?」って交渉する。

逆に、仕入れ先には「支払いを30日後から45日後にしてもらえませんか?」ってお願いする。

「そんなこと言えないよ…」

って思うかもしれませんが、意外と応じてくれるケースが多いんです。

特に、長い付き合いの取引先なら交渉の余地は十分あります。

実際、私がCFOとして支援してる企業でも、この交渉だけで資金繰りが2ヶ月改善したケースがありました。

鉄則③:手元資金を厚くしておく

これ、めちゃくちゃ大事です。

起業初期は、最低でも3ヶ月分の運転資金を手元に確保しておくべきなんですよ。

「そんなにお金ないです…」

わかります。

だからこそ、日本政策金融公庫や信用保証協会の融資を活用するんです。

銀行員時代、よく「借金は怖い」って言う起業家がいましたけど、適切な借入は攻めの資金繰りなんですよね。

むしろ、手元資金がカツカツの状態で経営する方がよっぽど怖い。

資金に余裕があれば、目の前のチャンスに投資できるし、精神的にも安定します。

まとめ:資金繰りを制する者が起業を制する

長くなりましたが、まとめますね。

資金繰り改善の3つの鉄則

  • 資金繰り表を作る(3〜6ヶ月先まで予測)
  • 回収サイトを短く、支払いサイトを長くする
  • 手元資金を厚くしておく(最低3ヶ月分)

起業初期の資金繰り悪化は、ぶっちゃけ誰にでも起こります。

でも、ちゃんと対策すれば防げるんです。

というか、資金繰りを制する者が起業を制すると言っても過言じゃないんですよ。

私も銀行員時代、何百社も見てきましたけど、成功してる企業は例外なく資金繰りをしっかり管理してました。

逆に、どれだけ良い商品・サービスを持っていても、資金繰りで失敗して潰れた企業もたくさん見てきました。

あなたの事業を成功させるためにも、今日から資金繰り表を作ってみてください。

最初は面倒ですけど、慣れれば1時間もかかりません。

それだけで、あなたの事業の未来が大きく変わるはずです。

今回は以上です。

この記事の執筆者: 根本太一(株式会社インバンカー代表)

元銀行員×社外CFOとして、中小企業の資金調達・財務改善を支援。融資支援・事業計画策定・経営顧問まで幅広く対応しています。

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